高血圧症
高血圧とは?
高血圧とは、心臓が血液を送り出す際に血管にかかる圧力が慢性的に高くなる状態です。自覚症状がほとんどないまま進行するため、「サイレントキラー(静かな殺し屋)」とも呼ばれています。放置すると、脳卒中、心筋梗塞、腎不全など、命に関わる疾患のリスクが高まります。
一次性高血圧と二次性高血圧の違い
二次性高血圧は、原因を特定できれば根本治療が可能なケースもあります。特に若年者や急激な血圧上昇がある場合は、精密検査が推奨されます。

塩分制限の重要性
| 種類 | 特徴 | 原因 | 治療の方向性 |
|---|---|---|---|
| 一次性高血圧 | 原因が特定できないタイプ | 遺伝・加齢・生活習慣など | 生活習慣の改善+必要に応じて薬物療法 |
| 二次性高血圧 | 他の病気が原因で起こる | 腎疾患・内分泌異常・薬剤など | 原因疾患の治療が中心。薬の調整で改善可能な場合も |
日本人の平均塩分摂取量は約10g/日とされており、高血圧学会は6g未満を推奨しています。WHOはさらに厳しく5g未満を推奨しています。
減塩のコツ
- だしや香味野菜、酢・柑橘類の酸味を活用
- 卓上調味料の使用を控える
- 汁物は残す、ドレッシングは別添え
- 加工食品や外食の塩分量に注意
「-2g/日」の減塩でも有意な降圧効果が期待できるとされています。

体重管理と血圧の関係
肥満は高血圧の大きなリスク因子です。体重を5〜10%減量するだけでも、血圧が改善する可能性があります。特に内臓脂肪型肥満は、血管への負担が大きく、動脈硬化を進行させます。
- 腹八分目を意識する
- 週1回以上の体重チェック
- 有酸素運動(ウォーキング・水中運動など)を週3回以上
DASH食(野菜・果物・低脂肪乳製品中心)や地中海食も血圧改善に効果的です。
薬物療法と離脱の可能性
高血圧の薬は一度始めると一生続けなければならないと思われがちですが、生活習慣の改善が進めば、薬を減量・中止できる可能性もあります。
- 特に軽度の高血圧や若年者では、生活改善による離脱例も報告されています
- 医師の指導のもと、段階的に減薬を検討します
- 自己判断での中止は危険です。必ず医療機関で相談を
当院では、薬に頼りすぎず、患者さんの「自分で治す力」を引き出す治療を大切にしています。
当院のサポート体制
- 家庭血圧の記録と読み解きによる正確な診断
- 減塩指導・体重管理・運動療法の個別提案
- 薬物療法の最適化と副作用管理
- 一次性・二次性の鑑別と精密検査対応
「薬を減らしたい」「生活習慣を見直したい」「血圧が気になる」など、どんなことでもお気軽にご相談ください。
とうやまクリニック 院長
頭山 尚子(とうやま しょうこ)
所属学会・専門
医学博士・日本内科学会認定総合内科専門医・日本リウマチ学会認定リウマチ専門医・日本医師会認定産業医・順天堂医学会・東亜医学協会・日本超音波検査学会
医師詳細を見る