リウマチ治療(関節リウマチ)
当院のリウマチ治療
関節リウマチは、放置すると関節の変形や機能障害を引き起こす病気です。しかし、早期診断と適切な治療で進行を抑え、生活の質を守ることができます。
当院では、リウマチ専門医が体調や生活の希望に合わせた最適な治療法をご提案します。薬による炎症のコントロールだけでなく、生活の工夫や気持ちの支えも含めて、長く続く”付き合い方”を一緒に考え、全力でサポートいたします。

関節リウマチとは?
関節リウマチは、免疫の働きが自分の関節を攻撃してしまう自己免疫疾患です。
手や足の小さな関節から始まり、進行すると膝や肩などにも広がり、痛み・腫れ・こわばりを引き起こします。放置すると関節の変形や動きにくさにつながることがありますが、早期に治療を始めれば進行を抑え、生活の質を守ることが可能です。
初期症状の目安
朝のこわばりが30分以上続く
複数の関節が腫れて痛む
関節の周りが熱を持つ
微熱や疲れやすさ
こうした症状に気づいたら、早めに医療機関を受診し検査を受けることが大切です。
早期診断・治療開始により、関節の破壊を防ぎ、日常生活を守ることができます。
発症の背景
正確な原因はまだ分かっていませんが、以下の要因が関わると考えられています。
- 遺伝的要因:特定の遺伝子を持つ人は発症しやすい傾向
- 環境的要因:喫煙、感染症、化学物質への曝露など
- 免疫の異常:本来は異物を攻撃する免疫が、自分の関節を誤って攻撃してしまう
治療の目的と方法
治療の目標は、炎症を抑え、痛みや腫れを軽減し、関節の破壊を防ぎ、日常生活の質を維持することです。
主な治療法には、薬による治療(薬物療法)、リハビリテーション、手術療法があります。
当クリニックでは、主に内科的な薬物療法を中心に行っています。リハビリテーションや整形外科的な手術が必要と判断された場合には、速やかに専門医療機関へご紹介し、安心して治療を受けていただけるようサポートいたします。

当クリニックの治療方針
当院では、ご本人の体調や暮らしのあり方を尊重し、医学的根拠に基づいて共に治療を考えていくことを大切にしています。症状がほとんどなくなり、安心して生活できる状態=寛解を医療者と共に目指します。
治療を一緒に選ぶという考え方
治療は医療者とご本人が対話を重ね、暮らしや価値観に沿った方法を共に見つけていくことを重視しています。この考え方は、欧州で広く取り入れられてきたShared Decision Making(SDM:共同意思決定)に基づくもので、日本でも近年重要視されています。
薬には飲み薬や注射薬など複数の種類があり、投与方法・妊娠中の使用可否・MTX併用の必要性・生活との両立に違いがあります。薬ごとの特徴を理解し、ご自身の希望や生活に合うかどうかを話し合い、「納得できる治療」を一緒に選んでいきます。

Treat to Target(トリート・トゥ・ターゲット:T2T)とは?
T2Tとは、定期的に病気の状態を確認しながら、「臨床的寛解(症状がほぼ消失した状態)」を目指して治療を進める方法です。検査や診察で効果を確認し、必要に応じて薬を調整することで、安心して治療を続けられるようにします。
安心して治療を続けるために
- 薬剤の選択は体調や生活に合わせて柔軟に調整できます
- 副作用の予防や早期発見のために、定期的な診察・検査が大切です
- 薬の効果だけでなく、費用や生活への影響も含めて、一緒に治療方針を考えます
生活の工夫
- 朝のこわばり対策:起床前のストレッチ/温める工夫
- 関節を守る動作:荷物の持ち方/階段の昇り方
- 食事と栄養:抗炎症作用のある食材(青魚・野菜など)
- 睡眠と休息:痛みが強い日は無理せず休む
- 通院の工夫:服薬アプリ/一包化/薬剤師との連携
「治療を続ける力」は、薬だけでなく、日々の工夫と支え合いから生まれます。
前向きな治療をサポート
「Treat to Target(T2T)」や「Shared Decision Making(SDM)」の考え方を、分かりやすく紹介しているサイトがあります。ぜひご参照ください。(T2T実践ガイドもダウンロードできます) ▶ Talk over RA
関節リウマチ治療の基本的な流れ
初期治療
メトトレキサート(MTX)などの抗リウマチ薬を使用
効果が不十分な場合
生物学的製剤やJAK阻害薬へステップアップ
難治性の場合
薬の種類や組み合わせを切り替え、寛解を目指す
治療は「段階的に進める」ことが基本です。症状や検査結果を総合的に判断しながら、最適な方法を選びます。
関節リウマチ(RA)患者さんへのご案内
治療薬について
生物学的製剤やJAK阻害薬など、いくつかの治療薬があります。関節リウマチの治療は一人ひとり違います。目標は「痛みを減らし、関節の腫れを抑え、日常生活を守ること」です。ご希望や生活スタイルを大切にしながら、治療を一緒に考えていきます。
費用について
治療にかかる費用は「高額療養費制度」で軽減できる場合があります。詳しくは診察時にご説明しますので、ご安心ください。
感染症検査について
治療を安全に続けるために、B型肝炎や結核などの感染症検査を行います。必要な検査は診察時にご案内いたします。
ワクチン接種について
ワクチン接種は感染症予防に重要です。免疫を抑える薬(メトトレキサートや生物製剤等)を使うなど、治療内容に応じてご案内いたします。
使用する薬の種類
経口薬(従来型DMARDs)
- メトトレキサート(MTX):最も基本となる薬。週1回服用。葉酸併用で副作用軽減。
- その他の薬:サラゾスルファピリジン、イグラチモド、ブシラミン、タクロリムスなど。
注射・点滴薬(生物学的製剤)
- TNF阻害薬(ヒュミラ、エンブレル、シンポニー、シムジアなど)
- IL-6阻害薬(アクテムラ、ケブザラ)
- T細胞抑制薬(オレンシア)
飲み薬(分子標的薬:JAK阻害薬)
- ゼルヤンツ、オルミエント、リンヴォック、スマイラフ、ジセレカなど
- 毎日服用でき、通院負担が少ないのが特徴
妊娠・出産をご希望の方へ
- 病状が安定していれば妊娠・出産は可能です
- 使用中の薬によっては妊娠前に調整が必要な場合があります
- 妊娠中でも安全に使える薬もあります(例:サラゾスルファピリジン、エタネルセプト)
- 授乳中の服薬についても、医師と薬剤師が連携して対応します
薬剤師との連携(薬局との協力)
当院では、1階の薬局と連携し、薬の相談・副作用の予防・服薬支援を行っています。
- 飲み忘れ対策(服薬アプリ・一包化)
- 副作用の早期発見・報告
- 妊娠・高齢者・他の持病との薬の調整
- 治療費に関する相談や助成制度のご案内
「診察のあとにすぐ薬のことも相談できる」-そんな安心感のある診療体制を整えています。
よくある質問
Q. 関節リウマチは遺伝しますか?
遺伝的要因は関与しますが、必ず遺伝するわけではありません。
Q. 関節リウマチは完治しますか?
現在の医療では完治は難しいですが、早期治療で症状をコントロールし、生活の質を維持できます。
Q. 治療中に妊娠しても大丈夫ですか?
妊娠中に使用できない薬もあるため、妊娠を希望する場合は必ず医師に相談してください。
関節リウマチの症状でお悩みではありませんか?
関節リウマチは、放置すると関節の変形や機能障害を引き起こす病気ですが、早期診断と適切な治療で進行を抑え、生活の質を守ることができます。
当院ではリウマチ専門医が、体調や生活の希望に合わせた最適な治療法をご提案します。薬による炎症のコントロールだけでなく、生活の工夫や気持ちの支えも含めて、長く続く”付き合い方”を一緒に考え、全力でサポートいたします。
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とうやまクリニック 院長
頭山 尚子(とうやま しょうこ)
所属学会・専門
医学博士・日本内科学会認定総合内科専門医・日本リウマチ学会認定リウマチ専門医・日本医師会認定産業医・順天堂医学会・東亜医学協会・日本超音波検査学会
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